円回内筋症候群
円内筋症候群
肘や前腕の筋肉が緊張することで腕や手に痺れを起こすものが円回内筋症候群です。
手のひらの神経を支配する神経が肘関節周辺で圧迫されることにより、手の痺れや感覚異常が生じます。
円回内筋の尺骨頭と上腕頭の間を正中神経が通過し、その後浅指屈筋の腱性アーチ内に進入します。この部分での絞扼を円内筋症候群とよび、正中神経麻痺の好発部位です。
テニスなどの、フォアハンドのときにスピンをかけようと強い力で手首を返し前腕を回内するスポーツなどにおいては円回内筋に負荷がかかります。
スポーツ競技だけではなく、小さなノートパソコンを使用するなど、手を使った作業を繰り返すような一般の人たちにも起こりうる障害疾患なので注意が必要です。
症状は、手の痺れや知覚障害が生じます。母指、示指、中指の三本の指全体と環指の(親指側)半分の痺れや知覚障害が認められますが、小指には痺れは生じません。
治療としては、一般的には保存療法で治ります。ただ、それ以上に、ストレッチを行うことが何よりの治療法と言えるでしょう。
腕の痛み・しびれの症状
症例
- 2015年06月03日更新
- 頚椎症といわれた首や腕の痛み(40代男性)
- 2014年04月21日更新
- 左腕への痺れ伴う首の張り(30代女性)