脊椎側弯症
脊柱側弯症(脊椎側弯症)
正常な状態では背骨の形は、体の後ろから見るとまっすぐな姿勢に見えます。このまっすぐな脊柱が捻じれながら左右に曲がってしまうことを脊柱側弯症と言います。側弯症の原因には一時的に生じるものや、先天的なものや、疾患によるものなど様々あります。
側湾症には大きく分けて構築性側湾症と機能性側湾症があります。
構築性側湾症は脊椎の異常発達によっておこる側湾症です。構築性側弯症の中で一番頻度の高いものは特発性側弯症で、全側弯症の60~70%を占めています。特発性という言葉の意味は「原因が分からない」という意味です。特発性側弯症は、今のところはっきりとした原因は分かっていません。
その他、脊髄などの神経組織の異常を原因とした側弯症(神経原性側弯)、筋肉の病気を原因とした側弯症(筋原性側弯症)、椎体の変形による側弯(先天性側弯)など、様々な側弯症の原因が分かっております。
上記のような特発性側弯症、先天性側弯症、神経・筋性側弯症などの構築性の側弯症の側弯のカーブそのものをカイロプラクティックで改善させていくことは難しいでしょう。
側弯症では脊柱のバランスのくずれによる易疲労感、肩こり、背中の痛みは張り、腰痛などを伴うことがあります。
カイロプラクティックでは、側弯の状態を考慮に入れながら、側弯症にともなう筋骨格系の症状をケアしていきます。カイロプラクティックの適応ではない側弯症と判断された場合は、速やかに適切な医療機関をご紹介いたします。
機能性側弯
機能性側弯とは背骨自体に原因はなく、背骨以外の原因を除去することにより軽減できる側弯症です。
例えば、習慣的に姿勢が不良であったり、腰椎椎間板ヘルニアなどの痛みによるもの、骨盤の傾きによるもの等が含まれます。
代表な例は、坐骨神経痛側弯(神経根性側弯)です。椎間板ヘルニアがあって、痛みからの逃避姿勢をしているため側弯しているようなケースです。
他に、姿勢性側弯、ヒステリー性側弯症、坐骨神経痛性側弯、炎症性側弯症、代償性側弯症などがあります。
機能性側弯は、脊柱のねじれがない、回旋変位をともなわない側弯です。原因が除去されると側弯は消失する一過性の側弯です。
機能性側弯症においては、立っていると側弯がみられるが、仰向けに寝るとその側弯は矯正されて元に戻るという特徴があります。あるいは仰向けに寝て、左右に体を曲げると、側弯の角度が元にもどるといった特徴があります。
機能的側弯症は、一般に突発性側弯症よりも進行性がきわめて低く、潜在的原因を治療することによって側弯を矯正できる可能性あります。
カイロプラクティックでは、機能的な側弯を起こさせている状態の原因を突き止め、根本的な解決を図ることによって、脊柱の健全な状態に改善させていける可能があります。
なかなか治らない背中の痛み・背中の症状、気になる症状をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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