腕の痛み・しびれ
手の痺れ
手のしびれ方は、人によって様々です。しびれ方はピリピリと表現されたり、冷たい感じがする、あるいはジンジンするという言い方で表現されることが多いようです。
しびれは、痛みや不快感をともなう感覚の異常です。手のしびれは、主に末梢神経の炎症や、皮膚の血行障害や神経の圧迫による障害などで起こります。また、脊髄の疾患や脳卒中などの脳の疾患が原因となっていることもあります。
手の痺れの原因
手の痺れは、神経根や腕へと繋がる末梢神経などが圧迫されると、しびれがでることがあります。体のどの部分で神経が圧迫されたかによってしびれの部位が異なってきます。
①神経根の圧迫
神経根と呼ばれる背骨付近の神経が圧迫されるものには、加齢によって頚椎骨が変形したり、骨に棘が出来ができる骨棘といわれもの、椎間板の膨隆によるヘルニアによる圧迫などがあります。神経根の圧迫では、筋力低下を伴うケースもあります。
② 末梢神経が絞扼されるもの
末梢神経が絞扼されるものには、胸郭の出口付近で神経が絞扼されるものと手の感覚、運動を支配すある3つの神経が絞扼されるケースがあります。
胸郭の出口付近で神経が絞扼されるものは、前頸部や鎖骨、胸部付近で腕神経叢と呼ばれる神経束が絞扼されます。肩の重さや腕のしびれ、血行障害などが合わせて起こることがあります。
手に向かう末梢の神経には、正中神経、尺骨神経、橈骨神経とよばれる3つの神経があります。それぞれ手掌、手の小指側、手背の感覚や運動を司っています。
その他運動器系の障害が原因となってしびれを伴うもの
③その他運動器系の障害が原因となってしびれを伴うものには、筋筋膜痛やトリガーポイントによる関連痛、凝りがひどく筋肉の緊張によって感覚異常を起こすようなものもあります。
その他のしびれ
④神経の絞扼や運動器系が問題のしびれの他には、一時的な血流の障害(血液の循環が悪くなる)や糖尿病などの代謝障害によって手のしびれや感覚異常をともなうこともあります。
手のしびれは、姿勢や動作でしびれ方が変化することが多く、しっかりとした鑑別が症状の改善に必要なケースがあります。
手・腕のしびれと痛みの原因となる症状
■頸椎板ヘルニア
背骨のクッション役をしている椎間板に亀裂が生じて中のゼラチン状の「髄核」がはみ出し、それが脊髄神経や脊髄から分岐する神経根を圧迫するために痛みが出ます。頸部痛だけでなく上肢帯に痛みやしびれが出るのが特徴で、20~50歳代の方に多くみられます。
■胸郭出口症候群
脊椎の椎間関節が背骨の骨膜や靱帯に分布する神経を刺激したり、また椎間関節の周囲の関節包に分布する知覚を圧迫・刺激することによって起こる痛みを椎間関節 症性の背部痛といいます。
■椎間関節性の頸部痛
脊椎の椎間関節が背骨の骨膜や靱帯に分布する神経を刺激したり、また椎間関節の周囲の関節包に分布する知覚を圧迫・刺激することによって起こる痛みを椎間関節性の頸部痛といいます。
■筋肉のトリガーポイント
トリガーポイントの特徴のひとつとして「関連痛」を引き起こすという現象があります。これは痛んでいる場所に原因となるしこりが見あたらず、痛む場所とは離れた所に原因となるしこりがあるという現象です。
カイロプラクティックによる手のしびれの治療
カイロプラクティックは手のしびれ、腕の痛みの緩和、改善に大変有効です。
一般的な手のしびれの治療では、主にレントゲンなどによる画像による診断だけで診断が行われており、可動域の検査や触診の検査がおろそかにされています。頸肩部には、浅層、深層に多くの筋肉が付着しているため、手による触診や可動域の検査によって、問題となっている部位を特定するための検査を行うことが重要です。
カイロプラクティックでは、先ず治療前にしっかり問診を行い、問題となっている部位を特定するための検査を行います。
肩や腕など上肢帯の主動筋や拮抗筋の筋力の働きに着目し、運動性を取り戻して行くような治療を行います。 同時に脊柱全体にもアプローチして行きます。 >
手のしびれ、腕の痛みでお困りでしたら、神戸六甲道カイロプラクティックにご相談ください。
腕の痛み・しびれの症状
症例
- 2015年06月03日更新
- 頚椎症といわれた首や腕の痛み(40代男性)
- 2014年04月21日更新
- 左腕への痺れ伴う首の張り(30代女性)